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汚染牧草すき込み実験地の牧草セシウム濃度は検出限界値未満 すき込み一般を正当化するものではない

農業情報研究所2018825日より転載

   <東京電力福島第1原発事故で生じた国の基準(1キログラム当たり8000ベクレル)以下の汚染廃棄物の牧草のすき込みによる減容化実験をしている大崎市は24日、実験地で刈り取った牧草の放射性セシウム濃度の調査結果を市議会に報告した。いずれも検出限界値(25ベクレル)未満で、牛の飼料として利用できるレベルだった。
 本年度は、同市鳴子温泉の上原地区の市有地と鬼首地区の民有地それぞれ約4000平方メートルに約8トンずつ計約16トンをすき込んだ。7、8月に現地で刈り取った牧草計15検体を調べたが、いずれも検出限界未満だった。市は10月に、2回目の刈り取りを行う予定>という。

 <汚染廃>すき込み実験 大崎の牧草調査でセシウム不検出 河北新報 18.8.25

 注意すべきは、これがキロ8000ベクレル以下の放射性セシウム汚染牧草のすき込みを、一般的に正当化するものではないというlことである。土壌中のセシウムが植物体に現出する比率(移行率)は、植物種、それが根付く土壌の性質、その他の要因によって決まる(福島の粘土質土壌から玄米への放射性物質移行率は微小 ヒマワリの除染効果も微小 福島の試験研究 農業情報研究所 11.9.10福島で暫定規制値超の玄米 礫質土壌が関連?土壌・玄米調査の強化が不可欠, 農業情報研究所 11.11.17)。

 牧草への移行については、土壌の交換性カリ含量、土壌の種類、牧草の生育時期、土壌の種類、生育(収獲)時期と刈り取りの高さ、土壌の酸性度、草種など、多くの多様な要因に左右されると言われている(牧草地における放射性物質移行低減対策の手引き<東北~北関東地方版> 農林水産省 2014

<実験>というからには、実験で安全が立証されたと、「すき込み」地を周辺牧草地に拡大していく心つもりなのだろう。しかし、これらの多種・多様な要因を無視した容易な「拡大」は許されない。

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プロフィール

Author:寿
農業情報研究所(WAPIC)=http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/の所長・所員・小使いを兼務。原発事故で「明るい農業・農村」の夢を失った老い先短い老人です。

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