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浪江町山林火災 一週間ぶり、県が空間線量モニタリング結果を公表 林野庁も調査に乗り出す

 福島県が8日、2日以来一週間ぶりに浪江町帰還困難区域の山林火災に伴う周辺地域の空間線量モニタリング結果を発表した。

  「5月5日より火災現場である十万山近傍3箇所に可搬型モニタリングポストを設置し、連続測定を実施しております。可搬型モニタリングポスト及びサーベイメータによる測定結果は、昨日と比較して変動はありません。

 従前より火災現場周辺に設置してあるモニタリングポストでの空間線量率の測定結果については、火災前と比較して大きな変動はありません。

 十万山近傍での大気浮遊じん(ダスト)の測定結果は、0.351.11 mBq/m3の範囲でした。

 なお、県が設置しているモニタリングポストで測定している大気浮遊じんの測定値には火災前と比較して変動はありません」という。

 http://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/ps-kukan-monitoring.html 

 ただし、モニタリング地点はこれまで再三指摘してきたように、火災現場の風上に限られているようだ。風下は生活圏から遠い山奥で、そこでのモニタリングは生活圏への直接的影響を知るためには無用であり、モニタリングも不可能ということだろう。

 こうした限界あるモニタリングでも、今までのところ、生活圏への影響はなさそうとは言えそうだ。

ただ、それもあくまでも「今までのところ」という限定付きで、「放射能汚染の激しい地域では森林除染ができておらず、火災が起きれば花粉が飛ぶように放射性物質が飛散する」といった「インターネット上に流れて」いる「風評」を完全に封じるのは難しいだろう。

そのためかどうか、林野庁も延焼地域で放射性物質の分布や濃度などを確認する現地調査を行う方針を固めたそうである。調査は火災が収まった後、専門家や林野庁の担当者が現地の状況を確認し、具体的な方法や範囲などを検討した上で行うという。

国が放射性物質調査へ 浪江の山林火災、正確な情報発信 福島民友 17.5.9

県が言うように、「火災現場周辺の環境モニタリングおいても火災の発生前後で空間線量率に変動はなく、林野庁による過去の山火事調査の結果においても、鎮火後に森林から生活圏へ放射性物質が流出する危険性は極めて低いとされており、現在、周辺環境に影響が及んでいる事実は一切ありません」(浪江町の林野火災における放射線モニタリング状況等について)と言い切れるものかどうか、しばらくその調査結果を待ちたい。

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Author:寿
農業情報研究所(WAPIC)=http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/の所長・所員・小使いを兼務

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