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住民の願いを伝えるチャンスはどこにもない 司法の堕落、ここに極まれり!

 愛知県東浦町緒川で建設中のメガソーラーを巡り、地元住民ら18人が県に業者の開発許可を取り消すよう求めた訴訟で、名古屋地裁が29日、訴えを却下した。角谷昌毅裁判長は判決理由で、災害が発生した場合に、原告の住民らが被害を受ける可能性は低いなどと指摘。森林法の趣旨は住民個別の利益を保護するものとは言えないとし、全員に原告適格を認めなかったそうである。

東浦のメガソーラー開発許可取り消し訴えを却下 名地裁、原告適格認めず(愛知) 中日新聞 18.11.30

第一に、「災害が発生した場合に、原告の住民らが被害を受ける可能性は低い」とどうして言えるのだろうか。台風・豪雨などによる破滅的な気象災害の頻度と強度が増しており、西日本豪雨で山ごと崩落したソーラーの例(山ごと崩れた太陽光パネル千枚超 再生エネ、もろさ露呈 朝日新聞 18.11.25)を見ても、このように判断する根拠は極めて疑わしい。裁判官には気候変動など関係ない?裁判官たるもの、古今東西、あらゆることに目を配らねばならない(私の義父はそうだった。寝る暇もないと思うほどだった)

第二に、「森林法の趣旨は住民個別の利益を保護するものとは言えないとし、全員に原告適格を認めなかった」というのは法律家の言とも思えない。例えば、

「土砂の流出又は崩壊,水害等の災害により生命,身体等に直接的な被害を受けることが予想される範囲の地域に居住する者は,森林法(平成11年法律第87号による改正前のもの)10条の2による開発許可の取消訴訟の原告適格を有する」。

これは、林地開発行為許可処分取消請求事件に関する最高裁判所第三小法廷の判決(平成13313日)の裁判要旨である(参照法案:行政事件訴訟法9条,森林法10条の2)。近ごろの裁判官、最高裁の判例をの勉強もしないのだろうか。

原告代理人の籠橋隆明弁護士は「判決は今の日本の深刻な乱開発の実情を表している。住民の願いを伝えるチャンスはどこにもない」と言っているそうだ。

司法の堕落、ここに極まれり!

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プロフィール

Author:寿
農業情報研究所(WAPIC)=http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/の所長・所員・小使いを兼務。原発事故で「明るい農業・農村」の夢を失った老い先短い老人です。かつての行動派も病魔のために身体不如意、情報提供と批評に徹します。

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