県内5分の1の人が大井川と共に生きてきた 近頃滅多に見られなくなったまともな県知事
- 2019/01/05
- 14:09
「公共性」の名の下で住民生活を犠牲にすることは許されない、ここまで言える知事は玉城沖縄県知事を除いてほかにないようだ。。
静岡)リニア工事協定「利水者の納得必要」、知事に聞く 朝日新聞 19.1.5
川勝平太知事が朝日新聞のインタビューに応じ、新年の課題などを語った。リニア中央新幹線のトンネル工事に関する基本協定締結には、「利水者の納得が必要」との認識を示した。春の統一地方選を控え、「県と指定市の関係を整理する必要がある」とも述べた。
――JR東海は、リニアの工事で出るトンネル湧水(ゆうすい)の全量を大井川水系に戻すと約束した。トンネル工事の基本協定締結にはあと何が必要と考えているか。
「全量を戻す」という約束を、どういう方法で達成するかがポイントだ。JR東海も入っている環境保全連絡会議で、報道にもオープンにして議論していただく。全量を回復する方法も含めて、ゼロから議論してほしい。
特に(JRは)導水管で湧水をくみ上げると言っているが、それで全部戻るのか。トンネルを掘っていって地下水脈を傷つけたら、水はもう戻ってこない。県内の5分の1の人たちは大井川とともに生きてきた。利水者にしっかり説明し、利水者が納得できた時が協定締結のめどだ。
――昨年末の記者会見で(JR側は協定締結の前提条件ではない別の手続きだとしている)河川法上の県の許可が必要と発言した。
環境影響評価に関する会議にすべてかけて、許可するかどうかを決める。許可ありきではないが、コンプライアンスに反してまで許可しないということはしない。ただ、水で生きている人たちの権利を侵害することは許されない。会社も一種の公器で、JRは特に公共性が高い。その公共性が命や産業、生活まで犠牲にしかねないとなれば、それは企業エゴだと思う。