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日本は米国を守る太平洋の盾=「巨大なイージス艦」 地上イージスは「日米両用」が常識

イージス・アショア:太平洋の盾(1)「あれ、アメリカです」 秋田魁 19.1.8

 日本で初めてとなる陸上据え置き型の迎撃ミサイル発射施設、地上イージスを秋田市に配備する計画が浮上して、1年が過ぎた。ギリシャ神話に登場する万能の防具「イージス」になぞらえた現代の盾は、何を守る存在なのか。計画の背景を探っていく。
  「あれ、全部、アメリカです」
 昨年9月19日の県議会本会議。一般質問の答弁に立った佐竹敬久知事は、県議らを見渡して言った。
 政府が秋田市と山口県北部への配備を目指す迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」(地上イージス)について、配備の目的を巡る議員とのやりとりだった。
 知事は続けた。「まあ、両用。というのは常識と捉えてます」
 地上イージスは、日本だけでなく米国の国防にも寄与する―。防衛省からは一度たりとも示されたことのない「両用」という見解。議員の間には困惑が広がった。
 しかし、当の米国に目を向ければ、この見方は決して非常識なものではない。
 ワシントンに本部を置く民間のシンクタンク「戦略国際問題研究所」(CSIS)は昨年5月、日本の地上イージス導入に関するリポートを発表した。
 「米国本土を脅かすミサイルに対し、前方に配備されたレーダーの役割を果たしうる」。日本による地上イージス導入を、リポートは米国の安全保障上の利益と読み解く。
 表題は「太平洋の盾-巨大なイージス艦としての日本」。太平洋の西端にある日本に地上イージスが配備されれば、米国主導の安全保障体制にとっての「盾」になるという意味合いだ。
 アジア太平洋地域の国際問題を専門とする米国のオンライン雑誌「ディプロマット」は7月、地上イージス配備に対する中国の反応をテーマに、記事を掲載した。
 記事は、配備に伴う高性能レーダーの設置で「中国と日本の間に新たなトゲが生じる可能性がある」と指摘。北東アジアへの最新レーダーの配備は自国の不利を招くと中国が懸念しているとして、「米国のミサイル防衛網とは無関係だと日本が説明しても、中国がそれを信じるとは考えにくい」と述べる。
 一方、日本政府。
 配備の必要性を説く際の説明はシンプルだ。
 「北朝鮮は我が国を射程に収める弾道ミサイルを数百発保有」「国民の生命・財産を守る、純粋に防御的なシステム」(防衛省資料)
 そこに提示されるのは、日本海を挟んで日本と北朝鮮が向き合うだけの構図。列島の背後に広がる太平洋、そしてその向こうに控える米国は、存在しない。
 地上イージスは北朝鮮のみを対象とした純然たる国防施設なのか、それとも、米国を中心とした安全保障環境の一翼を担い、不安定な多国間関係の最前線にさらされる軍事施設なのか。その違いは、将来にわたって地元が負わされるリスクに直結する本質的な問題だ。
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プロフィール

Author:寿
農業情報研究所(WAPIC)=http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/の所長・所員・小使いを兼務。原発事故で「明るい農業・農村」の夢を失った老い先短い老人です。かつての行動派も病魔のために身体不如意、情報提供と批評に徹します。

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