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消えた100ミリシーべルトの11歳少女 甲状腺ヨウ素被ばく隠し

11歳少女、100ミリシーベルト被ばく 福島事故直後 放医研で報告 東京新聞 19.1.21

情報開示された「朝の対策本部会議メモ」(一部拡大)

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 東京電力福島第一原発事故の直後、福島県双葉町にいた十一歳の少女が、喉にある甲状腺に推計で一〇〇ミリシーベルト程度の被ばくをしたと報告されていたことが、国の研究機関・放射線医学総合研究所(放医研)の文書から分かった。一〇〇ミリシーベルトは国などの資料で放射線の影響でがんの発症が増加し得る目安として使われてきた。しかし、国はこれまで「一〇〇ミリシーベルトの子どもは確認していない」と発表し、この報告は伏せられていた。 
「背信の果て」(1)消えた双葉町の「一〇〇ミリシーベルトの少女」(特報) 東京新聞 19.1.21 朝刊 28-29

 

<関連情報>

福島の子ども、半数近くが甲状腺被曝 政府調査で判明 朝日新聞 11.8.17
 東京電力福島第一原子力発電所事故をめぐり、政府の原子力災害対策本部は17日、福島県の子ども約1150人を対象にした甲状腺の内部被曝(ひばく)検査で、45%で被曝が確認されていたことを明らかにした。17日、同県いわき市で開かれた説明会で発表した。すぐに医療措置が必要な値ではないと判断されているが、低い線量の被曝は不明な点も多く、長期的に見守る必要がある。
 検査は3月24~30日、いわき市と川俣町、飯舘村で0~15歳の子どもを対象に実施した。原子力安全委員会が当時、精密検査が必要だと決めた基準は甲状腺被曝線量が毎時0.20マイクロシーベルト以上。1150人のうち、条件が整い測定できた1080人は全員、0.10マイクロシーベルト以下だった。
 この日、説明会には、検査を受けた子どもの保護者ら約50人が参加した。対策本部原子力被災者生活支援チームの福島靖正医療班長は「問題となるレベルではない」と説明した。
 全体の55%の子は検出限界も含み測定値が「0」だった。「0」超では、0.01マイクロシーベルトが26%いた。0.02マイクロシーベルトが11%で、最高は0.10マイクロシーベルトだった。
 3月の検査時に、その場で「健康に影響はない」とする結果が保護者らに伝えられた。ただし数値は通知されず、説明を求める声が上がっていた。
 対策本部は、当時18歳以下の県内の子ども36万人について、福島県が一生涯続ける予定の甲状腺の超音波検査への協力を呼びかけている。

甲状腺被曝の子「健康リスク評価できぬ」 原子力安全委 朝日新聞 11.9.6
 東京電力福島第一原発事故で周辺の子どもが甲状腺にどれぐらい被曝(ひばく)したのかを調べた政府の現地対策本部による検査結果について、原子力安全委員会は5日、個々の健康リスクは評価できないとした。それを補う上でも長期的に子どもを追跡する福島県の健康調査の充実が重要だとした。
 検査は安全委の指示で3月下旬、飯舘村と川俣町、いわき市の15歳以下の約1150人に実施された。住民の要望に応じて8月中旬以降、個別に検査結果が通知された。検出限界以下の子が過半数で、それ以外で内部被曝の存在が確認されたが、医療措置は必要ないと判断されている。
 通知されたのは1時間当たりに甲状腺から体外に出ている放射線量の計測値で、将来にわたる内部被曝線量の推計は出されなかった。同じ計測値でも1歳と15歳では甲状腺の放射線への感受性は5倍ほど違うため、一律に計測値だけでは判断できない。
 安全委は、3月の検査は「全体状況を把握するのが目的で誤差が大きい」(班目〈まだらめ〉春樹委員長)と判断。計測値から個別の内部被曝線量を推計し健康リスクを評価するのは「乱暴すぎる」(久住静代委員)とした。
 甲状腺がんが万一、発症しても進行が比較的遅い。対策本部の原子力被災者生活支援チームは個人のリスクが評価できなくても、定期的な検査で、早期発見できるとしている。
 甲状腺検査の結果が知りたいという福島県民の要望は、ひとえに「我が子の健康リスクが知りたい」という願いからだった。しかし、政府と安全委は計測値を通知しておきながら、内部被曝線量や健康リスクは評価できないとした。後は「生涯、甲状腺の検査を受けて欲しい」という不親切な対応を今回示した。
 評価の難しさを理由に、内部被曝の実態をあいまいにしたという批判を招き、不信感が強まる可能性がある。個別は無理にせよリスクの大まかな傾向を示し、親の要望に応える対応が求められる。
■福島県民の要望に、もっと寄り添った対応を
 《解説》甲状腺検査の結果が知りたいという福島県民の要望は、ひとえに「我が子の健康リスクが知りたい」という願いからだ。計測値を通知しておきながら、内部被曝線量や健康リスクは評価できないとし、後は「生涯、甲状腺の検査を受けて欲しい」という政府の対策本部や安全委の対応は極めて不親切だ。
 評価が難しいということを理由に、専門家集団が内部被曝の実態をあいまいにしたとみえなくもない。これでは県民の不信感が強まっても仕方がない。小さな子を持つ親一人ひとりの気持ちにもっと寄り添った対応をして欲しい。

問診票の回収47% 県民健康調査、初期データ不足の恐れ 福島民報 11.10.8
 東京電力福島第一原発事故を受けて実施している県民健康管理調査で、6月に先行して問診票を送付した浪江、飯舘両町村と川俣町山木屋地区の3地域の住民からの回収率は、9月末現在で47%にとどまっている。県が7日に開かれた9月定例県議会福祉公安委で報告した。事故発生当時の記憶が薄れ回答が困難になっているケースが多いとみられ、30年以上にわたって継続する健康調査の初期データが不足する恐れも出ている。このため県は、全戸訪問の実施も視野に県民に協力を求める。
 県は比較的、積算被ばく線量の推定値が高い、浪江、飯舘、山木屋の3地域で先行して調査を始めることを決め、6月下旬から住民合わせて2万9004人分に問診票を送った。2週間程度で返送するよう求めたが、9月末までに回収できたのは1万3870人分にとどまっている。避難区域指定により転居を重ねている住民も多く、約0.7%に当たる212人に対しては問診票を送付できていない。
 問診票では、3月11日の事故発生直後から4カ月間の行動記録を記入するよう求めている。しかし、送付直後から「当時のことを忘れ、問診票にどう書けばよいか分からない」という相談が県に相次いだ。こうした背景から県健康管理調査室は、回答する意思があるにもかかわらず当時の状況を思い出せず断念しているケースも多いと分析している。また、当初から書き込む項目が多すぎる、と指摘する声もあった。
 問診票は県民の外部被ばくの状況を推定する基礎データとなる。回収率が低ければ、被ばく量と将来のがん発生との因果関係を分析することは難しくなり調査の意義自体が大きく揺らいでしまう。
 このため、県は市町村と連携し、問診票の回収に全力を挙げる。先行調査の3地域を含め、県内全戸を訪問し記憶の範囲内で記入するよう県民に求めることを検討している。さらに、イベントなど、あらゆる機会を通じて調査への協力を求めていく方針だ。
 同室は「調査の重要性を県民に訴え、記憶にある範囲で回答してもらうよう努力したい」としている。
 [農業情報研究所コメント:当たり前だ。こんな調査は事故直後から始めなければならなかったはずだ。仮に行動記録ができても、最も放射線を浴びたはずの事故後数日間の放射線モニタリングデータはほとんどなく、被ばく量も分からない。内部被ばく量は今から測っても、ヨウ素は完全に消えているし、放射性セシウムも多くは対外に排出されているだろう。調査自体が茶番にすぎない。どうせ「健康影響はなかった」でチョンだ]

家庭の食事の線量調査「健康に問題ないレベル」 コープふくしま 福島民報 11.12.2
 コープふくしま(本部・福島市)は組合員を対象に食事に含まれる放射性物質の検査を今年度実施するのを前に、先行調査した11世帯の結果を1日、公表した。11世帯のうち3世帯から放射性セシウムが検出されたが、健康には問題ないレベルとしている。その他の8世帯は検出下限値以下だった。
 最も高い数値は食事1キロ当たりセシウム134が1・4ベクレル、セシウム137が2・0ベクレルだった。調査に協力した放射線安全フォーラム(本部・東京都)の多田順一郎理事は「予想より低い値。現在の食品の出荷管理体制は十分に機能しているので、安心してほしい」と呼び掛けた。
 先行調査は中通りの世帯を対象に実施。幼稚園や小学生の子どもがいる家庭が含まれるが、内訳や食材の生産地など詳細は公表しなかった。各家庭の実際の食事を1人分多く作って試料とし、2日間6食分を合わせて測定した。
 今年度中に組合員100世帯を対象に調査する。対象者には結果と合わせて対策などを助言する。14日に同市森合のコープマートいづみ店で説明会を開く予定。コープふくしまの野中俊吉専務理事、日本生協連合会の和田伊知朗商品検査センター長、多田理事らが市内の県自治会館で記者会見した。

[農業情報研究所:汚染ピーク時(34月)に測定すれば何十倍、何百倍にもなっただろう。その影響が問題なのだ。例えば福島県産野菜の3月の調査(結果公表日ベース)では、118点が検査され、うちヨウ素が検出されたのは40点、その最高濃度22,000ベクレル、平均 濃度でさえ規制値(2000ベクレル)を上回る2,228ベクレルだった。セシウムは50点から検出、最高濃度は82,000ベクレル、平均濃度も規制値の8倍近い3,824ベクレルだった。他方10月の調査では757点が検査されたが、ヨウ素検出は皆無、セシウムが検出されたのは47点にすぎず、その最高濃度は93.5ベクレル、平均濃度は25ベクレルだった]

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プロフィール

Author:寿
農業情報研究所(WAPIC)=http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/の所長・所員・小使いを兼務。原発事故で「明るい農業・農村」の夢を失った老い先短い老人です。かつての行動派も病魔のために身体不如意、情報提供と批評に徹します。

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