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近畿3府県 リニア大阪延伸早期実現を求める合同会議 トンネル工事現場の苦悩を知れ

 大阪府と奈良・三重両県がリニア中央新幹線の大阪延伸の早期実現とルート・駅位置確定を要望するため9月に合同会議を開くそうである。

 大阪府の松井一郎知事は「一日も早い着工、全線開業に向けた取り組みをさらに強化したい」、三重県の鈴木英敬知事は「早期実現のため、沿線自治体や経済団体の活動も新たな次元に移るべきだとの共通認識を確立させたい」と話す。

 リニアでは京都府・市も中間駅誘致を目指している。奈良県の荒井正吾知事は「国の整備計画でルートは『奈良市付近』と決められておりルート確立へ気を引き締めたい」言っている。

 

リニア早期実現へ大会 大阪府と奈良・三重県、9月に 日本経済新聞 17.7.27

 

 いい気なものである。リニア中央新幹線は南アルプス、伊那山地、木曽山地の地下をくぐる長大なトンネルなしには実現できない。松井一郎知事、三重県の鈴木英敬知事、沿線自治体や経済団体、京都府・市、奈良県の荒井正吾知、その長大なトンネルの掘削現場で何が起きているのか、全く知らない(かの)ようだ。

 

 例えば南アルプストンネル長野工区の「日本で最も美しい村」・南アルプスの雄大な自然と江戸時代から続く農村歌舞伎の村・大鹿村の現実はこうだ。

山梨実験線の工事で生じた水がれ。(この衝撃的事実については末尾に付した参考資料を参照されたい)

毎秒2トンの水が減ってしまうと想定される大井川、

流量が半減と予測されている小河内沢

人が利用する水を汲み上げて戻せば済む問題ではない

川や湿地に棲む生き物たち、すべての命の源が奪われる

南アルプスはユネスコエコパークに登録された

ユネスコエコパークというのは生物圏保存地域のこと

「高い山、深い谷が育む生物と文化の多様性」が国際的に評価されている 

置き場のない膨大な残土

無理に置こうとすれば、安全上も景観上もとんでもない場所に置かれ、

運び出そうとすれば大量のダンプカーが狭い生活道路を行き交う

工事の騒音や振動、排気ガス、粉塵、 

プレートの潜り込みという地球のダイナミックな運動の最先端で

日々上昇を続ける南アルプスの山々、付加体の複雑な地質

中央構造線などの大断層によって刻まれる深い谷

地形・地質的にも最も危険な場所に造られる高架橋

リニアは東海道新幹線が被災した際のバイパスとして必要だといわれるが、

南海トラフ地震が起こればリニア自体が甚大な被害を受けるリスクが高い 

20139月に公表された環境影響評価準備書に対して

沿線各都県の知事からは路線計画の見直しも含む厳しい意見が出されたが、

あくまで「2027年開業」を前提として、

工事期間延長が想定される意見はすべて無視され、

いまだ具体策がほとんど決まっていない膨大な残土処理に伴う環境影響も、

水資源や動植物、生態系の調査などで不足している部分も、

すべて環境影響評価手続き後の「事後調査」とする形で、

評価書が確定し 

沿線住民の不安の声がますます高まる中、

20141017日に国土交通省は事業認可を出した。

 

(以上、NO! リニア連絡会大鹿村ホームページより

 

 こんな現実を知った上でなおリニア早期実現などと叫ぶとすれば、あなた方は他人をどんなに傷つけようと自分さえよければよいというに人非人だ「リニア」のストーリーの画像(産経ニュース)リニア関連工事で暴力団排除を 飯田で対策協設立総会(長野) 中日新聞 16.11.8)。それとも、東京から遠く離れた日本の辺境・哀れな関西の振興のために犠牲となること拒否するお前たちこそ人非人だとでも言うのだろうか。知事ではない、3県及び京都の住民にそう問いたい。

                                                                  関連情報:NO!リニア中央新幹線農業情報研究所

                                                                     参考資料(脅かされる地域の水資源 生活と自治(生活クラブ 2017年8月号より)

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プロフィール

Author:寿
農業情報研究所(WAPIC)=http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/の所長・所員・小使いを兼務

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