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福島県 米の全量全袋検査見直し 田畑を襲う洪水土砂災害頻発の折 時期尚早

農業情報研究所17728日)より転載

 

福島県が福島第1原発事故後に続けている県産米の放射性物質濃度の全量全袋検査の見直しに着手した。27日に開いた2018年度以降の検査方法を検討する会議の初会合では過去の検査結果と科学的知見を踏まえ、一定の期間を置いて体制を見直す必要性を共有した。「全量検査を永久には続けられない」との認識で一致、見直し時期について「東京五輪のある2020年が一つの目安」となるといった意見が出されたという。

 

「全量全袋」見直し共有 福島県コメ検査検討会議が初会合 河北新報 17.7.28

 

恐らくは近々、全量全袋検査の見直しが決まるのだろう。しかし、ちょっと待った!見直しは時期尚早ではないか。確かに1516年産の米について国の基準値(1㌔グラム当たり100ベクレル)超えるものは皆無だった。稲のセシウム吸収を抑えるためのカリウム施用の効果もあるが、基本的には反転耕(農地除染の最有力手段、反転耕の実演が始まった 農地土壌生態系はどうなる? 農業情報研究所11.12.14や深耕で表層土と下層土を入れ替え、稲の根が届く範囲の土壌のセシウム濃度を減らす“似非除染=移染”の効果であろう。

 

そこで近頃気になるのが、九州北部、新潟、秋田などで起きたような“想定外”の洪水・土砂災害の頻発だ。福島だけがこのような想定外の災害を免れるとは思えない。それは2020年とは言わず、1、2年の間、いや明日にも福島を襲うかもしれない。そのとき、山川湖沼・ため池になお残る大量の放射性物質が田畑に流れ込み、移染が終わった田んぼも元の木阿弥となるだろう。会議に集まるメンバー、過去の検査結果と科学的知見だけではなく、このような想定外の事態にも想いを馳せるべきだろう。県土の復元はまだまだ先のことである。

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プロフィール

Author:寿
農業情報研究所(WAPIC)=http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/の所長・所員・小使いを兼務。原発事故で「明るい農業・農村」の夢を失った老い先短い老人です。かつての行動派も病魔のために身体不如意、情報提供と批評に徹します。

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