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福島原発事故 初期の放射性ヨウ素放出 「これまでの推定に比べ格段に大きかった可能性」

 福島県甲状腺がんと被ばくは関連性なしとする見解も見直しが必要にならないか?

 

解明進む原発事故の放射能拡散 初期に高濃度放出も(科学記者の目 編集委員 滝順一) 日本経済新聞 19.6.3

「新しい手法によって、例えば12日に原発北側に広がったプルームはヨウ素の割合がこれまでの推定に比べ格段に大きかった可能性が浮かび上がった」

また21日の朝から午後にかけて南方に流れたプルームも高い濃度の放射性ヨウ素を含んでいた可能性がある。21日ごろには放射性物質の大きな放出があったことはすでに知られている。原発の注水状況に変化が生じたためだとみられるが、そのころに出たプルームの中には想定よりヨウ素が多いものがあったというわけだ」

 

 とすると、「国連放射線影響科学委員会(UNSCEAR)が県内五十九市町村ごとに推定した甲状腺被ばく線量」からして「原発事故後当時十八歳以下だった福島県内全ての子どもを対象とした甲状腺検査で、二〇一四、一五年度に実施した二巡目の検査で見つかったがんと被ばくに関連性がないとする」福島県専門部会中間報告*の見解(原発事故、がんと関連否定 子どもの甲状腺検査 福島県が3日報告 東京新聞 19.6.1)も見直しが必要にならないか。

 *本日6月3日。13時30分から開催される第13回甲状腺検査評価部会公表されるようだ。

追記(6月3日 17時40分) 

上記評価部会に提出された資料1-2 市町村別UNSCEAR推計甲状腺吸収線量と悪性ないし悪性疑い発見率との関連は、市町村別原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR) 推計甲状腺吸収線量と悪性ないし悪性疑い発見率との関連を次のように総括している。

 これにより、検査で発見された子供の甲状腺がんと福島第一原発事故との関連性が否定されるということであろう。

· UNSCEAR による推定甲状腺吸収線量は,理論的な計算による事故後1年間の推定値である。

· 先行検査におけるUNSCEAR による甲状腺吸収線量と甲状腺がん(疑いを含む)との関連について(6 歳~14 歳)は,最大値をあてはめた場合20mGy 未満の群に比べて2025mGy の群でややオッズ比が高い傾向がみられた。また最小値をあてはめた場合も傾向はほぼ同じであった。なお,いずれの解析においても線量が高くなるほど甲状腺がん(疑いを含む)発見率が高くなる関係(量反応関係)は認められなかった。

· 本格検査におけるUNSCEAR による甲状腺吸収線量と甲状腺がん(疑いを含む)との関連について(6 歳~14 歳)は,最大値をあてはめた場合に20mGy 未満の群に比べて205mGy の群のみで性・年齢調整オッズ比が有意に高かったが,検査間隔,検査年度を調整した後は有意差がみられなかった。また最小値をあてはめた場合も傾向はほぼ同じであった。なお,いずれの解析においても量反応関係は認められなかった。

· 先行検査におけるUNSCEAR による甲状腺吸収線量と甲状腺がん(疑いを含む)との関連について(15 歳以上)は,最大値あるいは最小値をあてはめた場合においてオッズ比に明らかな差は認められなかった。なお,いずれの解析においても量反応関係は認められなかった。

· 本格検査におけるUNSCEAR による甲状腺吸収線量と甲状腺がん(疑いを含む)との関連について(15 歳以上)は,最大値をあてはめた場合においてオッズ比に明らかな差は認められなかった。また,最小値をあてはめた場合に10mGy 未満の群に比べて1520mGy の群のみで性・年齢・検査年度・検査間隔調整オッズ比が有意に低かったが,他の調整では有意差がみられなかった。なお,いずれの解析においても量反応関係は認められなかった。

· 線量による4群の人数のばらつきを考慮するために、甲状腺吸収線量を四分位にした解析も行ったが同様の結果であった。



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プロフィール

Author:寿
農業情報研究所(WAPIC)=http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/の所長・所員・小使いを兼務。原発事故で「明るい農業・農村」の夢を失った老い先短い老人です。かつての行動派も病魔のために身体不如意、情報提供と批評に徹します。

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