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環境省が無理難題 産廃プラスチック焼却要請

産廃プラ焼却に否定的 環境省要請に県内自治体(福井) 中日新聞 19.6.

 産業廃棄物として排出されたプラスチックごみの処理が追いついていないことを受け、環境省は五月下旬、全国の市区町村に、ごみ焼却施設で受け入れるよう要請する通知を出した。県内の市町やごみ処理を共同で行っている事務組合は取材に、プラごみの焼却を想定していなかったり、施設が小規模で対応が難しいなどとして、いずれも受け入れに否定的な考えを示した。

 国内で年間に約七百万トン生じる産廃プラごみは、うち百五十万トンほどをリサイクル用に輸出していたが、中国が二〇一七年末、環境汚染を理由に輸入を禁止。一八年は輸出が約百万トンに落ち込み、輸出できなかったごみが国内で行き場をなくしている。

 環境省は五月二十日、全国の市区町村に、産廃プラごみの受け入れを要請。自治体は本来、家庭やオフィスなどからの一般ごみを処理し、工場などからの産業廃棄物は専門業者が処理するのが原則だが、「緊急措置として、産廃のプラごみの処理を積極的に検討してほしい」と求めた。

 県内では福井市のクリーンセンターが一日に三百四十五トンのごみを処理できる最大の焼却施設だが、扱っているのは燃えるごみだけで、産廃プラごみは受け入れられないとした。市の担当者は「プラスチックを燃やさないのは建設時から地元に説明してきた」と強調する。

 坂井市、あわら市などでつくる福井坂井地区広域市町村圏事務組合の清掃センター(あわら市笹岡)は福井市に次ぐ規模で、プラごみを焼却できる施設があるが、二月に粗大ごみ処理施設が火災になり、復旧していない。組合の担当者は「現在はとてもプラスチックを受け入れる状況ではなく、そうでなくても地元の理解を得られない」と話す。

 敦賀市も受け入れを否定し、担当者は「産廃のプラごみを燃やすと、焼却炉の温度が上がり過ぎ、破損させる恐れがある」と説明する。

 県内で発生する産廃プラごみは一三年度の調査で年間十五万トン程度。県循環社会推進課は「県内業者でプラごみの保管量が急増しているという情報はない」と説明している。問題になっているのは関東方面などとみられ、市町の担当者の一人は「環境省が受け入れを期待しているのも大都市で規模が大きく、余裕のある処理施設だろう」とみる。

市町村への産廃プラ焼却要請 県内自治体難色相次ぐ 信濃毎日新聞 19.5.22

 環境省が産業廃棄物として排出されたプラスチックごみの焼却を全国の市町村に要請したのに対し、県内では21日、「処理の余力がない」「住民への説明や合意が必要」などとして受け入れに難色や慎重姿勢を示す自治体が相次いだ。同省は中国のプラごみ輸入禁止などで国内処理が追いつかないため自治体の協力を得たい考えだが、県環境部は同日、現時点で市町村側に受け入れを促す考えはないとした。
 同省は20日付通知で各都道府県を通じて市町村に要請。
 信濃毎日新聞の21日の取材に「余力がない」としたのは、長野広域連合(事務局・長野市)、南信州広域連合(同・飯田市)、上伊那広域連合(同・伊那市)、岳北広域行政組合(同・飯山市)、木曽広域連合(同・木曽郡木曽町)。いずれも複数の市町村で組織し、家庭などから出る一般ごみの処理を担っている。
 木曽郡6町村の一般ごみを処理する木曽広域連合は人口やごみの減少を踏まえ、2018年度に従来の6割の規模に処理施設を更新したばかり。「受け入れの是非を検討する」としつつも、「施設稼働率は95%と高い。今以上のごみを受け入れる余力はない」と説明した。
 上田市は「産廃プラごみを受け入れて焼却処理することになれば、収集や焼却の前提が崩れる」と困惑。現時点で検討の考えはないとした。
 住民などへの手続きが必要となるため早急な対応は厳しいとの声も目立った。
 松本市、塩尻市、東筑摩郡山形村、朝日村のごみ処理を担う松塩地区広域施設組合は2市2村での話し合いや住民への説明、焼却で発生する排ガスの検証などが必要―と指摘。松本市の担当者は「前例のないケース。要請を精査した上で組合と連携し、検討したい」とした。
 小諸市は「かさの大きな産廃を処理できるか分からない。処理料金の設定も考えないといけない」。岡谷市、諏訪市、諏訪郡下諏訪町の一般ごみを処理する湖周行政事務組合や大町市、岳北広域行政組合なども手続き面での課題を挙げた。
 長野広域連合の加藤久雄連合長(長野市長)は取材に、受け入れは地元住民に説明して理解を得ることも必要だとし「簡単に対応できるものではないと考えている」と述べた。
 県環境部の担当者は「しばらくは各市町村の対応を見守る」としている。

廃プラの塊 巨壁に 処理施設「もう受け入れられない」(特報) 東京新聞 19.5.25

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プロフィール

Author:寿
農業情報研究所(WAPIC)=http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/の所長・所員・小使いを兼務。原発事故で「明るい農業・農村」の夢を失った老い先短い老人です。かつての行動派も病魔のために身体不如意、情報提供と批評に徹します。

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