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新渡戸記念館廃止訴訟 存続を求める原告が敗訴 貴重な史料は誰が保存?

 現在の十和田市の礎石を築いた三本木平の開拓史に関わる貴重な史料を保存・展示する十和田市立記念館(新渡戸記念館)を建物の耐震強度不足を理由に廃止する条例を市が取り消すように新渡戸家側が求めた訴訟の判決が青森地裁で27日に下され、原告の訴えが却下されたそうである。

 新渡戸記念館 地裁、廃止取り消しの訴え却下「市に施設提供義務ない」 産経ニュース 17.1.28
 <記念館廃館>新渡戸家側の訴え却下 河北新報 17.1.28

  原告側は、市が文化財として史料保全に努力するとの覚書を根拠に「適切に保管される権利がある」と記念館存続を求めていたが、田中一彦裁判長は判決理由で「市は文化財の所有者に、保存や展示の施設を提供する法的義務を負わない。覚書によっても具体的な権利や法的地位は生じず、訴えは不適法だ」として訴えを退けたという。

 自らの来し方を語り継ぐ史料を見捨てるような市の振る舞いはどうにも腑に落ちない。判決の如何にかかわらず、保存・展示されている史料は間違いなく第一級の文化財である。

 私も“五五年冷害”の調査行に際して同記念館を訪れ、深く心を打たれた。これは市だけのものではなく、国民的財産だ。未見の方には是非とも一見をお奨めする。それが記念館存続につながることを切に願いつつ。

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Author:寿
農業情報研究所(WAPIC)=http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/の所長・所員・小使いを兼務。原発事故で「明るい農業・農村」の夢を失った老い先短い老人です。かつての行動派も病魔のために身体不如意、情報提供と批評に徹します。

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