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綱渡りより難しい 福島第一原発排気筒解体


苦闘する排気筒解体の現場 福島第一原発 東京新聞 19.8.14 朝刊4

 東京電力福島第一原発の12号機原子炉建屋そばに立つ排気筒(高さ120メートル、直径約3メートル)の解体作業が、81日に始まった。事故当初、1号機原子炉格納容器の破裂を防ぐため、炉内にたまった高濃度の放射性物質を含む汚染蒸気を排出。中央部の支柱には複数の損傷がある。放射線量が高い現場は人が容易に近づけず、専用の切断装置を遠隔操作する前例のない作業。想像以上の難しさに直面している。(小川慎一、山川剛史)

19814日付紙面

初日からトラブル

 解体は出だしからトラブルに見舞われた。1日、排気筒上部の外側にあるはしごや電線管を切断する作業だったが、切断装置の油圧式のペンチを備えたロボットアームが動かない。無線通信の不良が原因だったとみられる。修理して切断装置を再びつり上げ、何度も位置を調整しながら筒上端に設置。深夜11時ごろまで作業が続いた。
 筒身(筒の本体)の切断は2日に予定されていたが、早朝までに作業員2人が熱中症となり、作業は中止に。再開した6日には、やり残した電線管を切断した。