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あちら立てればこちらが立たず リニア南アルプストンネル湧水問題は解決不能

リニア・静岡県内トンネル区間 湧水「大量流出」、長野側も懸念 静岡新聞 19.9.7

 リニア中央新幹線南アルプストンネル工事に伴う大井川流量減少問題で、断層が確認されている山梨県境付近と同様に長野県境付近でも、トンネル内から大量の水が湧き出て静岡県外に流出する懸念が持ち上がっている。長野県境付近で新たに断層が見つかれば、県外への湧水の流出量が増える可能性が高まるためだ。有識者からは、JR東海はより多くの箇所でボーリング調査をして慎重に工法を検討するべきだとの意見が出ている。
 「流出を防ぐ現実的な対処はなかなか難しい」―。JR東海の工事担当者は8月下旬、利水関係者との意見交換会で、県外へのトンネル湧水流出を防ぐのは難しいと強調した。
 同トンネルは静岡、山梨、長野の3工区に分けて工事する計画だが、工区の境と県境が一致せず、「静岡県内の山梨工区」が1キロ、「静岡県内の長野工区」が700メートルある。
 この区間は大井川の水源に当たり、トンネル湧水を全て大井川に戻す必要がある。標高の高い静岡側から掘り進めれば湧水をポンプアップして大井川に戻せるが、トンネル先端部に水がたまり、作業員が水没する危険にさらされる。
 一方、標高の低い山梨、長野側から掘り進めれば、出てきた湧水はたまらず、水没のリスクはなくなる。JRは工事の安全性を考慮し、下から掘る工法を採用する方針。ただ、貫通するまで湧水は山梨、長野県に流れ出て戻せない。流出の期間ははっきりせず、工事の進展次第になる。
 県内の山梨工区にある畑薙山断層には、地下水がたまりやすい大規模な破砕帯が東西800メートルの幅で存在し、トンネルを掘り進めると大量の湧水が出る可能性が高い。一方、県内の長野工区は断層の有無が不明だが、断層があった場合、山梨県側と同様に長野県側に大量流出するリスクが強まる。
 また、県内の他の区間にも断層が存在する可能性は否定できない。有識者からは、JRが地質を調べる垂直ボーリングを山梨県内の1カ所しか実施していないことを問題視する声が上がる。

 ■国会用資料 工事に警鐘
 トンネル工事には事前の地質調査が不十分だったため長期化したり、ルートを変えたりした事例があり、国立国会図書館が昨年10月に作成した国会審議用の資料「リニア新幹線の整備促進の課題―トンネル工事が抱える開業遅延リスク」は南アルプストンネル工事に警鐘を鳴らしている。
 同トンネルに関し「崩落や異常出水の危険がある中央構造線、糸魚川―静岡構造線を横切るため、難工事が予想される」と記載した。失敗例として上越新幹線中山トンネル(群馬県)を挙げ「事前の地質調査が不十分だったため避けるべき地層にトンネルを掘削することになった」と指摘。出水でルート変更したが現在も湧水が出るため新幹線は速度を落として通るという。

<調整不能です>

菅長官「リニア、政府が調整」 2027年開業予定を維持 静岡新聞 19.9.6

 菅義偉官房長官は6日の記者会見で、リニア中央新幹線の建設工事に伴う大井川流量減少問題を巡る静岡県とJR東海の対立解消に向け、政府が関与する意向を示した。「開業予定の2027年に影響が及ばないよう、両者の間で客観的な議論が進むように国土交通省として必要な調整を行う」と述べた。
 石井啓一国土交通相も6日の記者会見で、国の関与について「科学的知見に基づく検討が、円滑かつ迅速に進められるように環境整備に努める」との認識を改めて示した。
 5日会談した川勝平太知事と大村秀章愛知県知事が、国の調整を改めて求める方針で一致したことを受けた記者の質問に答えた。石井氏は、両知事の会談が非公開だったことから「会談の内容は承知していない」とした。
 国交省は8月以降、県環境保全連絡会議の専門部会や、JR東海と利水者との会合に職員を派遣している
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プロフィール

Author:寿
農業情報研究所(WAPIC)=http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/の所長・所員・小使いを兼務。原発事故で「明るい農業・農村」の夢を失った老い先短い老人です。かつての行動派も病魔のために身体不如意、情報提供と批評に徹します。

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