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米中貿易交渉部分合意 中国の米産農産品追加輸入も米国農民には焼け石に水

農業情報研究所グローバリゼーション農水産物・食料品貿易ニュース:2019927日より転載

米中貿易交渉が農産品、為替、知的財産権など特定分野に限定された「部分合意」あるいは「限定的合意」(limited deal)に達した。詳細は未公表だが、トランプ大統領によると、中国は米国農産品を400500億ド以上(貿易戦争前の2倍以上)購入するという(中国側報道ではこんな数字は出てこない。日本のトウモロコシ追加輸入と似たトランプ流大言壮語?) 。

 大統領は、この第一段階の合意は農民には“tremendous”なものだ、「彼らは大急ぎで土地とトラクターを買い増さねばならない」とご機嫌だ。 しかし、中国企業は最近、貿易戦争終結を睨み米国大豆買い付けを増やしたものの(Ahead of trade talks, China makes biggest US soybean purchases since June, traders say,CNBC,190.9.12)、2018年には122憶だった米国大豆の対中国輸出は今年31億ドルまでに落ち込んでいる(Trump announces partial trade deal with China, lifting hopes that tensions could ease,The Washingtron Post,19.10.12)。

 農民はこの合意を熱狂的に歓迎というわけにはいかないようだ。この合意を受け、シカゴ大豆・穀物相場も申し訳程度に上がったにすぎない(小麦・トウモロコシ・大豆先物相場の推移)。

 大統領、これで来年の大統領選への万全の備えができたと安心するのはまだ早い。

  関連ニュース

米、15日の対中関税上げ延期 農産品や為替で部分合意 日本経済新聞 19.10.12

US agrees limited trade deal with China,FT.com,19.10.12

China, U.S. achieve substantial progress in new round of trade talks in Washington,Xinhuaq,19.10.12

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プロフィール

Author:寿
農業情報研究所(WAPIC)=http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/の所長・所員・小使いを兼務。原発事故で「明るい農業・農村」の夢を失った老い先短い老人です。かつての行動派も病魔のために身体不如意、情報提供と批評に徹します。

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