FC2ブログ

記事一覧

ナラ枯れ北上 それでも「温暖化の議論をしてもナラ枯れ対策は進まない」? 

農業情報研究所意見・論評・著書等紹介2019115日より転載

北上を続けながら秋田県にとどまっていたナラ枯れが、とうとう青森県にまで拡大した。

青森県内で初めてナラ枯れ被害が確認されたのは2010年、深浦町大間越地区で2本のナラ枯れ被害木が見つかった。11年以降はなかったが16年には再び同地区や十二湖周辺で見つかった。以降、被害木は急激に増加、18年シーズン(18年7月~196月)は2409本、19年シーズンには一挙に13712(民有林8368、国有林5344)本に増えた。被害範囲は南端が県境の大間越地区、北端は風合瀬地区と海岸線沿いに広く及んでいる。

①昨冬は暖かく、カシノナガキクイムシが死なずに越冬したこと、②今年は平年より夏の気温が高い上に雨が少なく、ナラが弱ったことが被害拡大を招いたという。

深刻化するナラ枯れ「徹底した対策で拡大防ぎたい」 陸奥新報 19.11.5

深浦でナラ枯れ被害1万3千本 過去最多に 東奥日報 19.11.31

「ナラ枯れ」とみられる被害は、深浦町の秋田県との県境から北に20キロほどにわたって白神山地周辺の山林に点在しているという情報もある(白神山地周辺「ナラ枯れ」拡大か NHK秋田県のニュース 19.9.25)。岩手県でも県内のナラ枯れ被害の北限が広がってきた(普代で初のナラ枯れ 県内被害の北限広がる 岩手日報 19.9.18)。

全国的に見れば沈静化の傾向もみられるナラ枯れだが、北方に向かって新たな展開を始めたことは確かなようだ。今後、ナラ枯れと無縁であった白神山地(世界自然遺産)や八甲田などの北方山地にも広がる恐れがある。

もはや気候変動(温暖化)とナラ枯れの関連性を疑うわけにはいかないようだ。「里山放置」説に固執、大径木化したナラ類を無闇に切り倒す愚だけは犯さないで欲しい(「温暖化の議論をしてもナラ枯れ対策は進まない」 里山放置説への疑念 農業情報研究所 10.11.8なぜ里山放置説ばかりなのか 奥山のナラ枯れ実態を見 くまもりNews 15.9.12)。

スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Author:寿
農業情報研究所(WAPIC)=http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/の所長・所員・小使いを兼務。原発事故で「明るい農業・農村」の夢を失った老い先短い老人です。かつての行動派も病魔のために身体不如意、情報提供と批評に徹します。

フリーエリア

フリーエリア

PVアクセスランキング にほんブログ村

カテゴリ