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相模原殺傷事件公判被告人質問 問われているのは日本人の心性では?

5日、横浜地裁であった相模原殺傷事件公判の遺族の質問に対し、被告人は「殺した方が社会の役に立つと思った」、「重度障害者を育てるのは間違いだ」、「社会には不幸な人がたくさんいる。日本はそれどころでないと思った」などと答えたそうである(相模原殺傷 被告人質問やりとり詳報 東京新聞 20.2.6 朝刊7面)。

質問者の一人は「あなたの犯罪は社会に受け入れられないと思うし、私たち家族も受け入れることはできない。まして絶対に許すこともできない」、「あんなに堂々と話ができるのは人の心を持っていないからなのではないか」などと振り返ったそうである(「人の心を持っていない」 相模原殺傷遺族ら涙の質問もすれ違い 産経新聞 20.2.5)。

これに共感する日本人がどれほどいるかは知らない。しかし、死刑容認派が先進国の中で異例なほど多い(死刑が継続されている数少ない先進国の一つ日本 時評日々 時評日々 19.12.26)と言われる日本人の考え方には被告の考え方に底でつながるところがあるのではないかと思う。

これは外国人や少数社会集団の差別的扱いにも通底するようにみえる。

「未熟児で生まれた長男の薬はあと一週間しかない」と薬が手に入る日本への帰国を急ぐ在日20年の武漢帰省の中国人女性(日本に永住権を持つ)は、「子どものためにもし席が残っていれば」と北京の日本大使館に問い合わせたが、「日本国籍でないと搭乗は難しい」と言われ、日本政府チャーター機に乗れなかった。子どもの命にかかわる事態にも、外務省海外邦人安全課は「答えられる状況ではない」(在日20年 武漢帰省の中国人女性 日本に永住権も帰国便乗れず 東京新聞 20.2.6 朝刊1面)。

故郷を奪われる反対住民が建設見直しを求める石木ダムについても、「みんなが困らないように生活するためには、誰かが犠牲(になり)、協力して、人のために役に立とうという精神で世の中は成り立っている」(北村誠吾・地方創生担当相 「誰かが犠牲に」北村地方創生相、ダム建設めぐり発言 朝日新聞 19.9.15)。

 みんなつながっているようです。病身で生きている価値があるのかと自問する自分もふくめ、日本人の心性が問われているようです。

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プロフィール

Author:寿
農業情報研究所(WAPIC)=http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/の所長・所員・小使いを兼務。原発事故で「明るい農業・農村」の夢を失った老い先短い老人です。かつての行動派も病魔のために身体不如意、情報提供と批評に徹します。

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