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福島第一原発も避難区域も知らない知事連、何よりも知るべきは・・・

 河北新報社のアンケート調査で、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の複合災害に見舞われた福島県を災害後に視察した経験のある知事は全体の6割を超える29人に上ることが分った。ただし、避難指示が出された区域への視察経験者は11人と少なく、廃炉作業が続く第1原発に足を運んだのは8人にすぎなかった。中でも、福島を除く東北5県の知事は誰も避難区域や第1原発の視察経験がなかったそうである。

 そんな知事たちに「福島県が取り組むべきだと思う施策(複数回答)」を聞いたところ、「空間放射線線量などの正確な情報発信」(22人)、「放射能に関する正しい知識を学ぶ教育の実践と普及」(17人)、「食品などの徹底した放射性物質検査」(15人)が多かった。

 「食品などの徹底した放射性物質検査」はとっくの昔から実施している。しかし、避難区域や福島第一原発の実情を知る者(県や国)なら、「放射能に関する正しい知識を学ぶ教育の実践と普及」を伴う「正確な情報発信」など禁忌するだろう。それこそが「福島復興」を妨げる元凶だかからだ。「放射線に関する正しい知識を学び」、現地に関する「正しい情報」を知れば知るほど、人々は逃げ出す。「復興」のためには、「福島の空間放射線量 全国・海外主要都市と同水準」などと虚偽情報を流さねばならないのである。

 16年11月に沿岸部を回った小池百合子東京都知事は、「東日本大震災後の衆院議員時代に訪れた時と比較して「光景がかなり変わった。復興は着実に進んでいる一方、帰還できない方が多いという現状を肌で感じた」と記したそうだが、避難区域も福島第一原発の実情など何も知らないに違いない。

 <全国知事アンケート>福島の被害大きさ再認識 原発事故「正確な情報発信を」 河北新報 18.1.4

<全国知事アンケート>福島視察は6割超 原発訪問8人 河北新報 18.1.4

彼女は、福島第一原発はもちろん、空間放射線量が「全国・海外主要都市」を大きく上回る福島県内諸地域も訪れたことはなく、汚染水を垂れ流す(放射能をまき散らす)除染土袋が一面に広がる風景(福島除染「手抜き」 汚染土詰めた二重袋の内袋を閉めず 1000袋発見 東京新聞 18.1.1除染手抜き 飯舘以外でも 元作業員証言 南相馬、浪江など 東京新聞 18.1.3;除染手抜きで膨らむ風評 民・希・連は消え去るのみ 原発関係主要ニュース:2018年1月3日)も見たことがないのだろう。それは「除染」の不可能性(つまり、放射能の自減衰を待たずの「復興」の不可能性)の象徴である。

知事たちが何よりも知るべきは、国が採った表土除去という「除染方法」の誤りである。除去した膨大な土の処分に窮することは最初から分かっていた。

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プロフィール

Author:寿
農業情報研究所(WAPIC)=http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/の所長・所員・小使いを兼務。原発事故で「明るい農業・農村」の夢を失った老い先短い老人です。かつての行動派も病魔のために身体不如意、情報提供と批評に徹します。

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