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農産品輸出額が過去最高 輸入額も最高レベル 「攻めの農業」の限界を知れ

農業情報研究所 18.2.10より転載

農林水産省が9日、平成29年の我が国の農林水産物・食品の輸出額は8,073億円、前年比7.6%増加し、5年連続で増加したと発表した。

 http://www.maff.go.jp/j/press/shokusan/kaigai/180209.html

 「日本食人気を背景に牛肉や加工食品などが好調だった」(17年 農林水産物輸出額 5年連続上げ8073億円 米、牛肉、緑茶が好調 19年1兆円遠く 日本農業新聞 18.2.10)。安倍政権の言う「攻めの農業」政策が功を奏しているということだろうか。 しかし、ちょっと待て。上記農業新聞の記事も、「伸び幅は十分とは言えず、このままでは「19年に1兆円」という政府目標の達成は難しい状況だ」と言う。

 それ以上に問題なのは、17年の農産品輸出額4968億円と前年を37億円上回ったものの、輸入額(64500憶円)はその15倍、およそ600億円も増加していることだ。農産品貿易赤字は53700万円から6兆円に増大、史上最高レベルに達している(下図)。これは国産農産品市場の大幅の縮小を意味する。輸出を上回る輸入増大があるかぎり、「攻めの農業」も一向に「農業の成長産業化」に結びつかない。

「攻めの農業」のホープとされる牛肉の輸出額は台湾の輸入解禁などが後押しし、136億円から192億円に41%も増えた。しかし、牛肉輸入も289億円から350憶円に60億円近く増えた。国産牛肉市場も拡大どころか縮小している。これが「攻めの農業」の実態だ。

  政府も「攻めの農業」による「農業の成長産業化」も御旗を降ろすべきときだ。輸入急増に結びつくTPPや日欧EPAなど論外だ。

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Author:寿
農業情報研究所(WAPIC)=http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/の所長・所員・小使いを兼務。原発事故で「明るい農業・農村」の夢を失った老い先短い老人です。

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原発は核廃棄物の安全な処分方法の確立を待たずに見切り発車すれば破滅的災厄をもたらす(フレッド・ホイル)。事故だけではない、原発そのものが問題です。

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