記事一覧

原発事故集団訴訟前橋地裁判決 問われるべきは国・東電だけではない マスコミも同罪ではないか

 今朝の新聞各紙、あれほど大もてだった籠池問題を尻目に、福島第一原発事故で群馬県に避難した人々が、予想できた津波に対する対策を講じていれば事故は防げたと東電・国を訴えた集団訴訟の前橋地裁判決が1面トップ記事に躍り出た。

  原発事故「防げた」 津波予見可能と認定 国・東電に賠償命令 前橋地裁 避難者集団訴訟(朝日新聞)、原発事故、国・東電に責任、「津波予見できた」(毎日新聞)、原発事故、国・東電に過失 前橋地裁 避難者への賠償命令(東京新聞)等々だ。

各氏社説も、 「原子力政策における国の責任は極めて重い。司法からのそうした警告と受け止めるべきだ」(毎日新聞)、「原発事故は国策が招いた人災である。政府は原発回帰を強め各地で再稼働を進めているが、事故がひとたび起きればその被害は償い切れない。この判決を重く受けとめ、一刻も早い被害の回復にこそ努めるべきだ」(東京新聞)、「従来の司法判断の流れからみれば大きく踏み込んでおり、唐突な印象も否めない。だが、つねに万一の事態を想定し、安全を確保するための備えを尽くすべきだとする裁判所の考えが明確に示されたことの意味は、重い」(日本経済新聞)など、国・東電の責任の重さを強調する。

だが、新聞をはじめとするマスコミも、「つねに万一の事態を想定し、安全を確保するための備えを尽くすべきだ」と他人事のように言うだけでいいのかと思う。

 

相馬郷土史研究は言う。

 

「この辺でそんな津浪のことを一般の人は関心がない、津浪など来た事がないから来ないと確信していた、恐れる人もなかった」が、「東電は科学者のエリート集団だから津浪を予測していた、30年以内に地震が起きて津浪が起きることを予測していた」が「対策を取らなかった」、だからこそ責任を取るべきだ、そう言うのは当たり前だ。

しかし、怠慢だったのは東電や国だけではない。マスコミも怠慢だったのではないか。「何か危険を知らせる、事前に情報を知らせる、知識を与えるのも報道関係の勤めである。報道関係者が東電で30年以内に震度8以上の地震がきて10メートル以上の津浪が来ると予測した、そういうことを新聞でもテレビでも伝えていたかとなると伝えていないだろう」。「福島民報でも民友でも原発は安全だという「安全神話」に組みした方だからそんな危険を警告する報道はしなかった」。

ましてや中央マスコミにおいては。さらにブログのおかげで「マスコミの記者だけではない一億総記者になる時代」、一億国民にも責任の一端があるのではないか。

 

東電や国に向けられた言葉、今やマスコミ、さらに一億国民にも向けられるべきだろう。自分自身、フレッド・ホイル博士の半世紀も前の警告(→日本学会議が核のゴミで提言 もはや処置なしとなぜ言わぬ,12.9.12から学んだ根っからの反原発主義者だからといって、今や言い逃れは許されないと思う。

スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Author:寿
農業情報研究所(WAPIC)=http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/の所長・所員・小使いを兼務

フリーエリア

フリーエリア

フリーエリア