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津波被災地南三陸・原発事故被災地双葉郡の今 原発地元民はこの違いに目を止めよ

 今日の東京新聞が、「双葉郡7町村の生活実態調査 半数以上 うつ状態」(長久保宏美のリポート福島)、「いのちめぐる南三陸」と題し、3・11後の二つの被災地の暮らしぶりを伝えている。どちらの話も知る人は少なくないだろう。ただ、同じ紙面にこのように並べられると、原発事故と津波という二つの大災害の人々と地域への影響が余りに対照的であることに感慨を覚える。

 津波は多くの人々の命と財産を奪った。しかし、生き残った人々の生活再建に向けた意欲まで奪うことなく、人々の絆も強めた。人々の生活を包みこむ森や海(故郷)も、人々の呼びかけに応えるように蘇った。

南三陸SDGs

  原発事故は周辺の人々の命や財産をただちに奪うことがなかったが、放射能に故郷を追われた人々の心は、俄かに立ち直れないほどに傷ついた。人々の絆は断ち切られ、生活再建の意欲さえ挫かれた。復興大臣は「被災者の心のケアがこれから一番大事だ。(後継組織の役割に)ソフト面も組み込んでいく」(復興相、心のケア支援柱に=後継組織業務で-東日本大震災7年 時事 18.3.11)とほざくが、心のケアは「心のケアセンターの専門職」にできることではない。「一番大事」なのは失われた故郷を取り戻すことだ。

 多くの人々が地域の未来を作るために活動する南三陸と、今なお半数以上の人々が「廃炉までにまた事故が起きないか」と怯え、うつうつと暮らす原発事故被災地、この違いを噛みしめて欲しいのは、誰よりも原発地元の人々、とりわけ地元自治体首長である。事故なんて起きない?再稼動1週間で蒸気漏れ事故、安全審査・検査は穴だらけというのに(玄海蒸気漏れ 雨水で配管腐食 3号機、外装板の隙間から浸入 佐賀新聞 18.4.3玄海3号機蒸気漏れ 長期停止の落とし穴 九電、巡視で見逃し「残念」 佐賀新聞 18.4.3)、どうしてそんなことが言えるのか。

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プロフィール

Author:寿
農業情報研究所(WAPIC)=http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/の所長・所員・小使いを兼務。原発事故で「明るい農業・農村」の夢を失った老い先短い老人です。

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