FC2ブログ

記事一覧

天道に背く「ソーラーシェアリング」で農業・農地再生、過疎化に歯止め?

 原子力が国民に「夢のエネルギー」、尽きることのない「未来のエネルギー」をもたらすともてはやされた原発草創期、多くの地域が出稼ぎで食べていくしかない過疎の町に仕事と活気をもたらすと原発誘致に動いた。

 そして今、原子力に代わる環境に優しいエネルギーともてはやされる「再生可能エネルギーの拡大を目指すとともに、耕作が放棄された農地の再活用など、農業が直面する課題の解決も目標に掲げる」「ソーラーシェアリング推進連盟」が発足」したそうである(農地活用し太陽光発電 ソーラーシェアリング連盟設立シンポ 東京新聞 18.6.1 朝刊 7面)。

 「ソーラーシェアリング」とは先日紹介した「営農型太陽光発電」(本末転倒 営農型太陽光発電 4分の1が営農に支障 農水調査)、つまり農地でカネのなる木を育てることだ。本部が設置された城南信金の渡辺泰志理事長は「ソーラーシェアリングは農家の後継者不足や耕作放棄地といった問題を解決する素晴らしい仕組み」と言っている。原発事故被災地飯舘村の飯舘電力近藤恵専務は「若手農業者の育成につなげ、村の過疎化に歯止めをかけたい」と話したとそうである。

 思い出したのは、今は撤去されている「原子力明るい未来のエネルギー」の看板を掲げた東電福島第一原発が立地する双葉町のことである。

先日述べたように、営農型太陽光発電には営農への悪影響があるほか、多くの野立て太陽光発電と同様、景観や周辺環境の悪化をもたらす。住環境さえ破壊してしまう(メガソーラーの健康被害~ソーラーに風力、エコヤクザ 環境問題が解決しないのは、何で? 18.5.14

 

 「農地や林地はもちろん、経済的にはほとんど無価値に見える荒蕪地・原野といえども、降り注ぐ太陽光が豊かな生態系・生物多様性を育んでいたはずだ。太陽光パネルはそういう生態系を破壊し・生物多様性を奪う。・・・。例えば上掲の写真のような土地、温室効果ガス削減の観点からすれば緑地空間に変える方がずっと有効ではないか」(喜んでばかりはいられない太陽光発電急成長 奪われる生物多様性 農業情報研究所15.8.30)。太陽光発電で増加する発電量など、加速する温暖化で増加する冷房電力需要にすぐに追い越されてしまうだろう。

 作物(さくもつ、ソーラーパネのようなサクブツではありません)や農地(放棄地と雖も)の生き物と太陽光を「シェアリング」するなど、そもそも天道に背き、お天道様を侮辱するものです。太陽光発電が許されれるのは草木も生えない砂漠においてのみです。

  それが分らない反原発自然エネルギー推進論者にはいずれ天罰が下る。双葉町同様、「ソーラーシェアリング推進」の看板を降ろさねばならないときが来る。そんなことよりも、耕作放棄地、荒地を陽光をいっぱいに浴びる緑に変えることだ。

スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Author:寿
農業情報研究所(WAPIC)=http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/の所長・所員・小使いを兼務。原発事故で「明るい農業・農村」の夢を失った老い先短い老人です。

フリーエリア

フリーエリア

フリーエリア