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パームオイルで欧州議会が決議 単一持続可能認証スキーム導入とバイオ燃料用利用の2020年までの廃止

農業情報研究所 2017415より転載

 欧州議会(EU=欧州連合議会)が44日、EUEU市場に入るパームオイルの単一の認証スキームを導入・(とりわけ東南アジアの)森林と生物生息地破壊を駆り立てる植物油の使用を段階的にやめるべきだとする決議を採択した。

 決議案を起草した議員は、「我々はパームオイル生産を森林を切り開くことなく・人権や社会的基準を犯すことのない持続可能なものにするために、あらゆる プレーヤーとのオープンな論争を望む」、この問題で行動するのは欧州委員会だが、「我々は気候変動に関するCOP21協定や国連持続可能発展目標を脅かす森林破壊問題を無視することはできない」と言っている。

 議員によると、EUが輸入するパームオイルの46%がバイオ燃料の生産に使われている。その生産には100万ヘクタールの熱帯土壌が必要だ。決議は欧州委員会に対し、森林を破壊に駆り立てるバイオ燃料構成要素としてのパームオイルなどの植物油の使用を2020年までに段階的に廃止する措置を講じるように要請している。

 議員はまた、持続可能なパームオイル生産を促す様々な自主的認証スキームがあり、消費者を混乱させているとして、持続可能な方法で生産されたパームオイルだけがEU市場に入ってくるおように保証する単一認証スキームを提唱する。さらに、EU市場に入るパームオイルとパームオイルを含む製品の持続可能基準の導入も要求している。

 MEPs call for clampdown on imports of unsustainable palm oil and use in biofuel,European Parliament,17.4.4

 このような決議に対し、インドネシア農相は早速反撃した。インドネシアには”持続可能なパームオイル(ISPO)”と呼ばれる独自の基準がある。EUがインドネシア農業のあり方に口出しすることはできない。やれるならやってみろ、インドネシアはバイオ燃料開発で1300万トンのパームオイルが必要になる。EUはインドネシアから320万トン輸入しているだけだ。パキスタン、トルコ、バングラデシュ、中国という上得意もある。EU市場から締め出されてもちっとも困らないと言う。

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Author:寿
農業情報研究所(WAPIC)=http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/の所長・所員・小使いを兼務

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