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山本地方創生相 役立たず学芸員を一掃せよ 一掃したいのは「貧相で浅薄な」政治家の方だ

 山本幸三地方創生相が16日、大津市内のホテルで開かれた滋賀県主催の地方創生セミナーで、文化財観光の振興をめぐり見学者への案内方法やイベント活用が十分でないことを指摘し、「一番がんなのは学芸員。普通の観光マインドが全くない。この連中を一掃しないと」と述べた。翌日には「一掃」発言は撤回したというが、一掃したいのは安倍丸に満載の「貧相で浅薄な人物」の方だ(貧相で浅薄な人物しかいなくなった安倍内閣 そりゃおかしいぜ 17.4.14)。

 「学芸員はがん。連中を一掃しないと」 山本地方創生 朝日新聞 17.4.16

 山本地方創生相、「がんは学芸員」発言撤回 辞任は否定 朝日新聞 17.4.16

 学芸員の本務である「資料の収集、保管、展示及び調査研究観光に相容れない側面があるのは確かであろう。しかし、観光どころか地域住民にも開かれていない「押入れ美術館」では本務の遂行もおろそかになる。それを一番よく知っているのは学芸員自身だろう。

 私は、「開館当初から地域の歴史・民俗資料が常設展示されていたが、「押入れ美術館」と銘打たれたその展示は、地元住民からは全く評価されず、われわれにとっても扱いに苦慮する存在だった」施設を、「まちづくりの大きなムーブメントに深くかかわる施設」に築き上げ、特に「まちをあげて取り組み始めていたスローフード運動との連携」で地域におけるその「存在価値を飛躍的に高め」、東日本大震災後は、震災直後から約2年間行った学芸員による震災被害記録調査活動の成果を「東日本大震災の記録と津波の災害史」として常設展示し、今では震災の教訓を学ぼうと多くの外国人も訪れるようになった美術館と当館の学芸員(気仙沼リアスアーク美術山内宏泰)を存じあげている(私の長女も米国で学んだ学芸員の端くれで、ここの仕事の手伝いをしている)。

 特別な集客活動があったわけではない。本務の着実な遂行が自ずと客を呼んだのである。多くの学芸員も、同じように日夜奮闘しているに違いない。

そんな学芸員たちを一掃せよとは、撤回したからといって許せるものではない。その上に、「一番がん」とはどういうことだ。癌患者は役立たずで、邪魔者とでも言うのだろうか。彼は、今や100万を超える癌患者に対する「差別意識」を丸出しにしていることに気づかないほどに「浅薄」な男なのか。私も妻も癌と闘病中だが、勤め仕事をやめ、役立たずと言われても気にしない年だ。しかし、多くの患者は、差別意識を糾弾するどころか助長さえしている「シンゾウとドナルド」を筆頭とする政治家(宮子あずさ 精神福祉法改正 本音のコラム 東京新聞 17.4.17 朝刊 21面)の言動に辟易としている。


本当に、一掃したいのはそんな政治家たちだ。ただし、「常に問題の原因を外部に求め、人のせいにしたい人間の弱さに迎合する」(宮子あずさ氏、上掲)ことに長けた政権への支持率を減らすのは容易なことではない。


 関連ニュース  本地方創生相発言 「資料の守り手」学芸員らが憤慨 東京新聞 17.4.17 夕刊






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Author:寿
農業情報研究所(WAPIC)=http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/の所長・所員・小使いを兼務

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