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大飯差し止め訴訟控訴審判決 一審判決取り消しは「司法の役割」を越えた越権行為?

関西電力大飯原発3、4号機の運転差し止めを住民らが求めた訴訟の控訴審判決が四日、名古屋高裁金沢支部であった。内藤正之裁判長は「大飯原発の危険性は社会通念上、無視しうる程度にまで管理・統制されている」と、運転差し止めを命じた一審福井地裁判決を取り消し、住民側の請求を棄却した。

大飯差し止め 取り消し 高裁金沢支部「危険性無視しうる」 東京新聞 18.7.5 朝刊 

   大飯原発訴訟の控訴審判決要旨 東京新聞 18.7.5 朝刊 7

大飯原発控訴審:「司法の敗北だ」法廷は怒号と落胆の声 毎日新聞 18.7.5 0342

大飯原発、二審は運転認める 各地の訴訟に影響も 高裁金沢支部判決 日本経済新聞 18.7.4 18:41

よく解らない判決だ。冒頭、「福島原発事故の深刻な被害の現状に照らし、わが国のとるべき道として原子力発電そのものを廃止・禁止することは大いに可能であろうが、その当否の判断は司法の役割を超え、国民世論として幅広く議論され立法府や行政府の政治的な判断に委ねられるべき事柄だ」と述べる。つまり、原発を廃止するとか禁止するとかは国民世論を踏まえた立法府や行政府の高度な政治的判断で決めるべきことで、裁判所が判断すべきことではないというのである。

それならば、大飯原発3、4号機の運転差し止めの「当否の判断も立法府や行政府の政治的な判断に委ねられるべき」であり、司法が判断すべきことではないということになるだろう。判決はここで終わりと誰しも思うだろう。ところが、裁判官はこれに続けて、原発の危険性は原子力規制委員会により「社会通念上無視しうる程度に管理され、住民の人格権を侵略する具体的危険性はない」から「差し止め請求は理由がない」とのたまう。「司法の役割」を越える越権行為だろう。

原子力規制委員会も行政府(環境省の外局)には違いない、その「政治的な判断」に従っただけ?しかし、判決には、原子力規制委員会は「高度の専門的知識と高い独立性」を持ち、「科学的・専門技術的知見から審査を行うと書いてある。その判断は「立法府や行政府の政治的判断」とは異なるはずだ。

いやいや、「科学的・専門技術的知見から審査」なんて表向きの話、政府「忖度」なしの規制委なんてあり得ない、逆らう委員は直ちにクビですよ、だと? 

もうついていけません、裁判官さま。

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プロフィール

Author:寿
農業情報研究所(WAPIC)=http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/の所長・所員・小使いを兼務。原発事故で「明るい農業・農村」の夢を失った老い先短い老人です。

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