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西日本豪雨 リニア建設どころの話ではない 金と人、西日本復旧に振り向けよ

 「私は朝食後、近くの福沢川橋の南側で近所の皆さんと濁流を見ていました。福沢川橋は流木で詰まり、泥水は県道をオーバーしていました。その時、気がつくと上流より山のようになって黒いかたまりが押し出して来ました。樹木、泥水、流石等です。山が抜けて、谷を塞いでダム状になり鉄砲水となって、目の前にある(中略)<家を>土石流が」バリバリ—、土蔵の砂けむりが立ち上がり、体が震えてその場を逃げました」。

 「西日本豪雨」に襲われた西日本の話と思われる方も多いでしょう。しかし、これは昭和36年(1961年)627日、長野県伊那谷を襲った「災害」の話です。

 三六災害アーカイブス:土砂に埋まった福沢川

 私は小学生時代、この谷川・福沢川で「アメノウオ」(アマゴ)を追いかけて過ごしました。そうです、私は下の写真のちょうど人が立っている辺り、福沢川に落ち込む断崖を覗き込むところにありました。その家も、集落も、一瞬にして、跡形を残さず消えた。西日本豪雨で一瞬にして家・集落どころか家族・知り合いも失った人々に心からお見舞い申し上げる。

 (東京新聞 18.7.11 朝刊) 

 それと同時に、気象庁がかつてない大災害の恐れがあると警告する中で開かれた「赤坂自民亭」、首相や防衛相まで出てどんちゃん騒ぎに興じていた自民党議員にはあきれ果てる(豪雨前の赤坂自民亭「慎んだ方がよかった」自民・森山氏 朝日新聞 18.7.10;自民議員ら「宴会ツイッター」の波紋豪雨「想定外」で済むのか(特報) 東京新聞 18..7.11)。彼らの危機管理能力はゼロである。

 罪滅ぼしのつもりか、「安倍晋三首相は10日、官邸で開いた西日本豪雨の非常災害対策本部会合で、被災地支援を強化するため2018年度予算の予備費から財政支出する方針を表明した」そうたが、そんなことで済む話ではない(西日本豪雨 政府、被災地支援へ予備費20億円 物資輸送、緊急車両扱いに Sankei Biz 18.7.11)。

 東日本大震災からの復興のために、国は復興庁を作った。それでも復興への道はなお遠い。西日本豪雨からの復旧・復興にはどれほどの時間と費用がかかるか、見当もつかない。西日本復興庁も必要かもしれない。

 ついでに言えば、ただでさえ崩れやすい三六災害の被災地を貫くリニアに大枚と大量の人員を投じている場合でもない。そのための金と人も、直ちに西日本豪雨被災地に振り向けるべきだろう。安倍首相、そのカリスマ的権威をもって、リニア工事中止を宣言してもらいたい。

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プロフィール

Author:寿
農業情報研究所(WAPIC)=http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/の所長・所員・小使いを兼務。原発事故で「明るい農業・農村」の夢を失った老い先短い老人です。

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